結局、毎日ステイホーム。
なかなか、遊びに行くこともできないので、家の中でダラダラしていることが多くなっています。子どもたちも、そろそろストレスが溜まってきている様子で、どうしたものかと悩ましい毎日。
さて、そんなステイホームな休日で、スキマ時間を使って久しぶりのレンズを使っておうち写真で遊んでいます。
「レンズレビュー」というほど、玄人チックな講評はできないのですが、初心者なりの視点でぜひおススメしたいレンズがあります。
それれが
「CANON EF-S24mm F2.8 STM」という小さなレンズです。
パンケーキレンズ
という愛称を、聞いたことがある方もおられるかもしれません。
パンケーキのように薄い、かわいらしいレンズ。
このレンズは、焦点距離(レンズからカメラのセンサーまでの距離)が、24mmという短さ。
上の紹介ページにもあるように、重さは約125gととても軽い!
レンズだけ持ってみると、ご覧の通り。
手のひらサイズの、かわいいヤツなのです。
ワタクシ、一眼レフカメラを始めて5年ほどになりますが、
セットで付いてくるキットレンズとは別に初めて買ったレンズです。
ミラーレスカメラや一眼レフカメラの良いところは、状況に応じていろいろな特技を持ったレンズに付け替えられることなんですが、当初は、このレンズが楽しくって、ずっと付けっぱなしで撮っていました。
旅行の時にも、交換レンズは持たずに、このパンケーキ1本という、今思えば思い切った決断も、十分楽しく写真ライフを後押ししてくれたレンズです。
さて、実際に使ってみて、後から振り返ってみると、このレンズは、まさに、初心者にこそ選んでもらいたい珠玉の1本だと思います。
CANONのパンケーキレンズというと、
も代表的です。
また、撒き餌レンズとか、シンデレラレンズとかの呼び声高い
も、悩ましいラインナップかと思いますが、ワタクシとしては、この24mmを選んで良かったと思っています。
特に、写真やカメラに詳しいならともかく、ワタクシのような「好き」なだけで大して詳しくもないし技術も・・・という人で、一念発起して一眼レフを購入した、新米パパ的なルーキーカメラマンにとっては、「カメラに慣れ親しむ」という面でも、ぜひおススメしたいです。
その理由は、
1.すぐ楽しい
2.長く楽しい
の2点です。
1.すぐ楽しい
これは、カメラを始めたばかりの人にとって重要な要素。
クセのあるレンズは、使いこなすのに時間がかかります。
キットレンズから付け替えたその瞬間に、違いがわかること。
そして、それが「楽しい」「もっと撮りたい」につながるのだと思います。ワタクシもそうでした。
キットレンズも、もちろんとても良いレンズです。
ワタクシが最初に購入したカメラに付属していたのは、EF-S18-135mmというズームレンズでしたが、付け替えた時の写真の違いが、パっと見てすぐにわかるというのは、大きかったと思います。その中でも、
「ボケる」ことと、「明るい」ことには、大変感動しました。
これは、いずれも、カメラの絞り値(F値)に関係する機能です。
写真のボケ感については
写真のボケの条件を学ぶ
の記事でまとめたことがありますが、
「絞り値(F値)」が、一つの要素として挙げられます。
購入時に付属するレンズの多くが、一番明るい状態でF3.5とか、F4くらいの絞り値になっていることが多いのに対し、この24mmは、F2.8。
数字だけ見ても、なかなかインパクトがないかもしれませんが、実は、かなり心強い違いです。
ボケ感だけではなく、F値が小さいということは、それだけ明るく撮れるということ。つまり、暗いところに強くなるということです。
薄暗いところでも、けっこうキレイに撮れるので、びっくりしました。
上2枚は、当初、買ったばかりのパンケーキ1本で臨んだTDL写真。夜のパークも、手持ちでそこそこ対応できる程度のスペックはあります。
2.長く楽しい
さて、初心者にこそおススメする理由の2つめ、「長く楽しい」は、少し意見が分かれるところかもしれませんが、写真を練習するのにも、とても良いレンズだという意味で上げました。
例えば、ワタクシのように、子どもが生まれることをきっかけに、一眼レフを購入したという方は、おそらく、メインの被写体は、自分の子どもが中心になってくると思います。
ワタクシも、毎日毎日、飽きもせず子どもの写真を撮ってしまうのですが、やっぱりそれは楽しいから。でも、どうせなら、「うまく撮りたい」と思うのは当然のことだと思います。
この、パンケーキレンズは、付け替えた瞬間に違いがわかる楽しさだけでなく、いろいろな事を試そうと思わせてくれるレンズであるとも言えます。
というのも、このレンズは、
・単焦点レンズ
・手振れ補正ががない
という特徴があります。
「単焦点レンズである」ということは、つまり「ズームができない」ということです。
「手振れ補正がない」というのは、そのままの意味ですが、手振れ補正の機能がない、ということです。
まず、ズームができないということについて。
スマホやコンデジに慣れていると、ズーム機能はあって当然のように思うかもしれません。単焦点と聞くと、「不便」と思ってしまう節がありました。
ズームをするためには、自分が被写体に近づくか、被写体に近づいてもらうかしなくてはいけません。
が、それこそが、重要!だと思うのです。
つまり、被写体との距離感を考えるクセがつくのです。
近くから撮る、遠くから撮る。
一番近寄れるのは、どこか?
一番良い角度は、どこか?
自分が動かなくては最適な画にならないので、あれこれ考える練習になります。
手振れ補正がないというのも同じで、どうして手ブレするのか?手ブレしないためにはどうするのかを考えるきっかけをくれます。
シャッター速度、明るさなど様々な条件を、どうすれば手ブレを抑えられるのかを考えるきっかけをくれます。
また、撮影条件が厳しくなれば、補正機能があっても手ブレはしますので、たとえば、自分が手持ちで撮影した時に、どの程度の速度までならブレずにとれるのか?という、自分自身の限界値を知るということも、ステップアップのためには必要なことで。
ただ、そもそも、キットレンズに比べると、ずいぶん明るいレンズなので、意外と手ブレには強いように思います。
メーカーのページにもありますが、F値2.8の明るさと、ぐっと寄れる(最短約9cm!)最短撮影距離の短さは、いろいろな撮影シーンに柔軟に対応してくれるはず。小さいけど、すごいヤツです。
きっと、初めてのカメラライフを、より楽しくしてくれる、心強い相棒になってくれるのではないかと思います。
例えば、このレンズで、どんな写真が撮れるのか?もっと見てみたい!という方にぜひ参考にしてもらいたいのが、
PHOTOHITO(フォトヒト)という写真共有サイト。
Instagramも、いろいろな写真が見れてとても楽しいのですが、このフォトヒトは、
・メーカー
・機種
・レンズ
などで指定すれば、その条件に合った写真を検索できるだけでなく、
・露出
・絞り値(F値)
・シャッター速度
・ISO感度
など、撮影環境も見ることができて、とても勉強になります。
1枚写真を見て、
「この写真の設定、どんなだろう?」とあれこれ想像し、
いざ答え合わせ!!
というのも、楽しいです。
ともあれ、新しくレンズを迷っている方には、そのレンズでどんな写真が撮れるのかがいろいろ見れるので、おススメです。