子ども・育児

泣く子に苛立つ自分と、焦りつつもあれこれ思索する7歳の長男。ああ、そういうことか。

魔の20時台。
そんな言葉が、我が家の(私たち夫婦の)中で定着しつつある、次男クン。
体内時計は正確で、必ず20時~21時くらいの時間になるとギャン泣き。
そして、そのままグッと寝て、朝方まで目覚めることなく寝続けてくれるのです。

ある意味、リズムはできているのだけれど、やはり泣かれるのは辛い。
毎晩、お風呂あとの20時台が、怖くて仕方がないのです。
何が怖いかというと、泣く子も確かに怖いのだけれど、イライラで何かしてしまいそうになる瞬間が、やっぱりあるのです。
なんで!とか、
いい加減にしてくれ!
と、正直思ってしまう。
あれこれ教科書を開いても、結局具体的にどうなるということでもない。
こういう、自分の闇を見続けるのは、正直辛いのです。
幸い、妻とは愚痴を言い合えるので、まだ何とか持っているというところでしょうか。

さて、そんな折。
子どもたちの姿を見て、学んだことがあります。
おにいちゃんや、おねえちゃんの様子。
弟が泣いてしまったときに、どうしたらいいかわからない彼らは、
あれこれおもちゃを持ち換えたり、声をかけたりと焦りつつも頑張って関わろうとしてくれていました。

自分が、ギャン泣きする子どもに怒れる理由は何なのか。
それは、自分が中心だからかもしれません。
自分の思い通りにならないことに対する苛立ち。
思えば、上2人のときは、もっと戸惑っていたような気がします。
戸惑って、考える。
もちろん、イライラもしたけれど、
もう少し、自分の子どもとの関わりに対して真摯だったように思えます。

おねえちゃんは、いま5歳になりました。
いつの間にか、言葉でのコミュニケーションがずいぶん堪能になって、
しらずしらずのうちに、まるで自分がいろいろ掌握しているような気持になっていたのかもしれません。

子どもたちにとっては、自分たちの想いとは全く別の所で誕生した新しい家族。
でも、そんな大きな変化にたいして、
それぞれに考えて、精一杯関わろうとしてくれているんだなあと感じ、
嬉しくもあり、また、自分を顧みる大切な鏡となってくれたようにおもいます。

が、
やっぱり、泣かれると辛い。
何とか、泣かずに済ませたいと、どうしても考えてしまうものだなあと、毎日がジレンマです。

ABOUT ME
ひび たかまさ
1981年11月生まれ。 言語聴覚士、旅行介助士、公認心理師、お寺の副住職、消防団員、合唱指揮者。病院勤務時代、第3子の誕生を期に5か月の育児休暇を取得。大いに自らの価値観が見直されるきっかけになった。 2022年、病院を退職し、個人事業として開業。病院・訪問リハビリ・塾講師などを兼務しながら、失語症者の支援が自分の主な役割だと感じている。
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