写真/合唱/子ども

川の流れのように

合唱指揮者(もしている)日比です。

岐阜県大垣市にある女声合唱団「アンサンブル野の花」の指揮をすることになりまして、練習レポートを書いていこうと思います。

今回は「川の流れのように」。

言わずと知れた、美空ひばりさんの名曲。
信長貴富さんが編曲した女声2部版を歌っています。構成は、原曲とほとんど同じ(間奏が、原曲よりもやや短い程度)ですね。
信長さんのアレンジの素敵なところは、元の曲の良さと、合唱だからこそできる表現がしっかりと両立されていて、最終的に、1つの作品として確立しているところだと思います。

ぜひ、各パート&ピアノのアンサンブルを楽しめるように、練習していきましょう!

さて、
取り組むにあたって、おそらく最もややこしい(ごちゃごちゃする)のは、サビの部分だと思います。リフレインの部分も同様です。

主旋律と副旋律が、ソプラノ・アルトで行ったり来たりしていますね。

こういう場所のポイントは、


ご自身が今、どんな役割の箇所を歌っているのか?

ということです。

・主旋律として、しっかり歌う?

・副旋律として、主旋律より前に出すぎないように気を付けるべき?

を、ソプラノとアルトの双方が意識し合って、ちゃんとバトンを交換できるようになりましょう!

練習:2023/2/8

この、サビの部分。
まず歌詞をつけずに、「ラララ」でそれぞれのパートの動きを確認しました。
(ラララでなくても、ハミングでも何でも良いです。「歌詞を考えずに、旋律の輪郭をたどる」ということがミソ。。)

自分のパートを自信を持って歌えることはもちろん大切なのですが、
相手のパートがどんな動きをしているのかを知るのも大切です。

また、この曲、思いのほかテンポが速い(=88)ので、歌詞に口がついていかなくなりがちです。旋律と歌詞を、同時にマスターするのは至難の業(脳トレ用語で、「同時処理能力」といいます♪)なので、まずは旋律の動きを丁寧に抑えましょう。

旋律の輪郭が体に入った所で初めて、その旋律に歌詞を乗せるのがスマートです。

さらに!!

時々、

2つの流れだったものが、1つに合わさる箇所

があります。こういう所は、とてもとて大切です。

・サビ中間あたりの

じだいは すぎて
(まかせていたい)

・サビ締めくくりの

たそがれに

(ゆきどけを)

・リフレインのサビの最後の

せせらぎを

歌っていたらたまたま合流したのではなく、

ソプラノ・アルトがしっかりとお互いを意識して歌えると素敵ですね。

カラピアノの動画をうまく利用していただいて、何となく口ずさめるようになったら、アンサンブルがもっと楽しくなるハズです♪

と、いうわけで。また楽しく歌いましょう♪

ABOUT ME
ひび たかまさ
1981年11月生まれ。 言語聴覚士、旅行介助士、公認心理師、お寺の副住職、消防団員、合唱指揮者。病院勤務時代、第3子の誕生を期に5か月の育児休暇を取得。大いに自らの価値観が見直されるきっかけになった。 2022年、病院を退職し、個人事業として開業。病院・訪問リハビリ・塾講師などを兼務しながら、失語症者の支援が自分の主な役割だと感じている。
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